「やってみたい!」という気持ちが強くて

『売る人』から『つくる人』へ

 岩舟町曲ケ島で、ニラやアスパラガスを育てている山下道俊さん。静岡県藤枝市出身で、以前は鞄の販売をしていました。接客業をやっていた山下さんは、人と話すことが好きで「うん、うん。」「そうなんだ」と優しい声で相槌を打ち、相手が話しやすい空気をつくってくれます。

モノを売る仕事をする中で、モノを作る人に対する憧れがあった山下さん。人が作ったものではなくて、自分が作ったものを売れば、より想いも伝えられるのではないかと考えるようになりました。身近に農業を始めた方がいて、そのお手伝いをしていたこともあり、当初は、不安もたくさんあったけれど、農業にはなんとなく興味があり、食べることが好きだからいいかなという気持ちだったそうです。

今は、ニラガールズの皆さまと一緒に、ニラの収穫や選別、パッキングをしています。

知ってほしい

 自分がつくったものを「買ってほしい」のではなくて、「食べてほしい」と話す山下さん。ニラやアスパラガスの収穫時期になると、「収穫したての状態を知ってほしい」という想いが込められた、ビニ-ルハウスへの招待が届きます。刈った瞬間のニラは、涙を流すことをどのくらいの方がご存知でしょうか。刈った茎の部分からぽたぽたと滴る水滴が、日の光に照らされ、ニラの新鮮さを物語っています。香味野菜のイメージが強いニラですが、「ニラを食べてほしい。ニラが甘いということを知ってほしい。」と、つくり手の山下さんは話します。

岩舟での暮らし

 栃木市での生活も12年目になり、今後は、農業に興味はあるけれど、土地を借りることが難しい人の、一歩目の入り口になりたいと考えている山下さん。インターンシップの受け入れや、繁忙期の作業の手伝いをできる人を紹介するなど、人との繋がりを大切にしていきたいそうです。また、岩舟に住んでいる方々と、更に繋がりたいとも考えています。人が集まれる場所があったり、それぞれ得意なことを持ち寄れるサークルがあったら良いですね。せっかく住んでいるのだから、「岩舟においでよ」と自分の住んでいる場所を案内できる岩舟町民が増えたら良いなと話す山下さん。今住んでいるこの地域で、楽しく美味しく生きていきたい。

「ちょっと栃木市行こうよ」「ニラ狩りしようよ」そんな楽しみ方があっても面白いですね。

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