家族や地元の人に支えられて

兄弟3人で会社を立ち上げる。

ずっとサービス業をやりたいと思っていました。高校を卒業し、栃木市から東京へ出たのは、単純な憧れから。サービス業の修行と思って、某テーマパークのキャストとして働き始めました。時は経ち、結婚して主婦になると、地縁もなく、頼れる人も少ない環境に不安を覚えるように。育児が落ち着いたらまた仕事がしたいと思っても、難しいんじゃないか。そう思った時に、栃木市へのUターンを考えたんです。青森出身の主人でしたが、私の地元を気に入ってくれたようで、晴れて移住することになりました。東京も嫌いではなかったんですけどね。
栃木市に戻ると、すぐに仕事をはじめました。もともと親に育児を協力してもらう目的もあったので、実家のすぐ近くで暮らすようになったのですが、実家にいた弟と妹もたまたま何かをはじめたいという思いを持っていて、兄弟みんなの経験を生かし、やりたい事を実現できる方法として、ネットショップの立ち上げを思いついたんです。サービス業を志していた私としては、むしろ飲食店とかをイメージしていたのですが、とりあえずやってみようかと。

大手ライセンス企業から声がかかった。

ネットショップで販売する商材は、子ども用のコスチューム。ちいさな女の子が大好きな「ごっこ遊び」は、想像力や感受性を豊かにする子ども時代に必要な栄養素だと思っていて、たくさん遊ばせてあげたかったのですが、その当時は、自分の子どもに着せたくなるようなお洒落な「ごっこ遊び用」コスチュームドレスがなく、海外から輸入して売ることにしたんです。タイミングがよかったんですかね。私が持っていたようなニーズは他のお母さんたちの中にもあったようで、業績は徐々に伸びました。
「こんなものがあったら可愛いのにな」という発想でデザイン画を描いて、工場に発注し、オリジナル商品をつくるようにもなりました。子ども用コスチュームのネットショップとしてだんだんと認知されるようになって来た頃、大手ライセンス企業からお声がけをいただき、キャラクターの正規ライセンス商品をつくることになりました。テーマパークへ行って、うちの商品を着たお子さんが楽しそうにしているのを見ると、この仕事をしていて本当に良かったなと思います。

昨年からは、新たな事業として子どもフォーマル服専門のネットレンタルもスタートしました。インターネットで洋服をレンタルすることはまだまだ一般的ではありませんが、お客様の喜ぶ声を聞く度に、コスチュームドレスが広まってきたあの頃と似た感覚をおぼえ、とても可能性を感じています。

家族や街の人のお蔭でがんばれた。

実は今日、会社ができて10周年なんです。(2015年10月14日現在)これまでをふり返ると、ラッキー続きだなぁと思う部分は大きいですが、子どもを育てながらここまで仕事を頑張れたのは、やっぱり両親がいてくれたお蔭。さらに言うと、この街のみなさんのお蔭でもあるんです。子どもたちをいろんなイベントや場所に連れて行く中で、子どもにも私にもいろんな世代の友達ができたのです。勉強を見てくれる方や、困ったときに預かってくれる友人たちなど。平日はある程度、周りの人たちに頼っている分、夜の時間や土日は思い切り子どもたちと遊ぶ。そのバランスがあるからこそ、子どもたちも仕事を応援してくれていると思うんです。

街の人みんなが知り合いになって、異なる年代の人たちがゆるりとつながっていく。そんな環境づくりがきたらいいなと考えています。勉強や得意なことを教えてくれるおじいちゃん、おばあちゃん、兄弟のような人がいる。宿題のやる子どもたちを見守り、必要であればサポートをしてくれる人がいる。そんなスペースをつくれないかと思っています。人の力をもっと有効に活かしていけたら、もっと栃木市らしい、暮らしやすい街になれるはずです。

私たちのお客さんは全国にいますが、一番多いのはやっぱり東京です。実はそろそろネットショップだけでなく、リアル店舗も持ちたいと思っているのですが、その時は東京と地元の両方を考えています。東京のお客さんには、私たちの商品を通じて「栃木市の会社なんだ」と、地元に興味を持ってもらいたいですし、栃木市の人には、子どもがコスチュームを着る楽しさをもっと知ってもらいたい。私の大好きなコスチュームを通じて、地元にも貢献できたら最高ですね。例えばイベントなどでも活用できる商品なので、お声がけいただければ、ぜひ協力したいとも思っています。

ページトップへ